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糖尿病網膜症の治療

眼球の奥には「網膜」という光を感じる膜組織がありますが、糖尿病にかかると、この「網膜」に出血が起こったり、むくんだりして、視力が落ち、進行すると失明してしまいます。これを「糖尿病網膜症」といいます。糖尿病網膜症によって、毎年約2千人ほどが失明していると言われています。

治療について

糖尿病網膜症は糖尿病の合併症の一つですので、血糖値のコントロールが病気の進行を防ぐ有効な治療になります。また、レーザーによる治療や、観血的手術による治療もあります。

糖尿病網膜症は、病気が進行しても自覚症状がほとんどない場合があります。検査で症状が見られなかったからといって、定期的な検診を怠るケースがあります。その場合は、知らないうちに、かなり進行していることがあり、両眼ともに失明し、以前のお仕事や生活を続けることが困難となることも珍しくありません。まさに人生が一転するといっても過言ではありません。定期的な検診を受け、日々の健康管理をしっかりすることが最善の治療といえます。定期受診を怠らずにさえいれば、病気を早期に発見し進行を食い止める治療ができるので、失明に至ることはほぼないと言えます。

当院では、内科医療機関とも連携し、患者様に病気に対する理解を深めていただくための資料もお渡ししながら、通院を続けていただくための取り組みを積極的に行っております。

また、当院では、広角眼底カメラ『オプトス』をオホーツク管内で初めて導入しており、瞳孔を広げることなく、瞬時に眼球内を広範囲に撮影することができます。これにより、目薬で30分ほどかけて瞳孔を広げた後に行う眼底検査を行わずとも、糖尿病網膜症の有無も含め眼球内のかなり広い範囲の情報を得ることができます。瞳孔を広げての眼底検査は、検査までの長い待ち時間が生じることに加えて、検査終了後も4~5時間瞳孔が広がったままとなり車の運転ができなくなることが、患者様にとっても医療者にとっても大きなストレスとなってしまうのですが、その部分を大幅に解消できることになります。これに、同じく瞳孔を広げることなく短時間で眼内の断層撮影を行える光干渉断層計(OCT)、造影剤を使用することなく網膜の血管を撮影することができる光干渉断層血管撮影(OCTA)を組み合わせることによって、短時間の検査で、糖尿病網膜症の有無や病状を詳細に診断することができます。

オホーツク地域において、一人でも多くの方を糖尿病による失明の危機から救うということが、当院の診療における大きな柱の一つです。

糖尿病眼手帳

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