『40歳過ぎたら眼の健診を』
2024年10月2日で、開院して3年11か月が経過しました。この日までに、12029名の新規の患者様が来院され、3655件の手術を施行させていただきました。
こちら北見地方は、すっかり秋が訪れ、朝晩はかなり冷え込むようになりました。暑いけれど、活動的で陽気な夏の季節が去ってしまい、寒さの厳しい冬が近づいてきていることを実感すると、寂しい気持ちになりますが、人生においてメリハリは重要なことだと思っていますので、ポジティブに考えていきます。
9月29日に開催されました『オホーツク網走マラソン2024』に参加してまいりました。
1か月前の8月25日に走った『北海道マラソン』の反省を踏まえながら、体の回復と調整を行って臨みました。今回も自分で設定した目標タイムには届きませんでしたが、通算26回目のフルマラソン42.195km完走を果たし、昨年に続き、フルマラソンの自己ベストタイムを更新することができました。
体感的には、これまで走ったフルマラソンの中で最も良いペースを余裕を持ちながら維持できていたので、目標タイムを突破またはそれに限りなく近いタイムでゴールできるのではないかという期待を持ちながら走っていたのですが、残り3km付近から、ふくらはぎの筋肉がけいれん(いわゆる“脚がつった”という状態)を起こしてしまい、最後は脚を引きずるような形でのゴールとなってしまいました。まだまだ鍛錬が足りないということです。
自己ベストタイムを更新できた時は、達成感に満ち溢れ、幸せな気分に浸るのですが、今回は目標タイムに届かなかった悔しさの方が強かったです(数分の差ですが、マラソンにおいては、実際のところ、その差は大きいです。)。それでも、この悔しさは来年に向けて努力を続けるための大きなモチベーションに繋がるととらえております。
私がマラソンを続ける大義は「仕事を長く続けるための体力と精神力を維持するため」ではありますが、大会への参加や自己ベスト更新など、目の前に目標を掲げることは、毎日努力を続けるための動機付けのために重要です。体力作りのためだけだと、自分の弱い心の囁きに負けてしまいますから。
さて今回も、背中側に『40歳過ぎたら眼の健診を』のメッセージが印刷されたゼッケンを付けて走らせていただきました。
どれだけのランナーと沿道の方の目に留まったかはわかりませんが、『40歳過ぎたら眼の健診を』のメッセージが一人でも多くの方の目に留まることで、一人でも多くの方の目の病気の早期発見に繋がり、一人でも多くの方の健康寿命の延長に繋がってくれると嬉しいです。
オホーツク網走マラソンは、今大会が10回目となりました。私は第1回大会から参加(広島県に移住していた間は参加できませんでしたが)させていただいておりますが、本当に素晴らしい大会であると感じています。
全国のランナーからの客観的な評価も非常に高く、毎年のように日本一の大会という評価が得られており、非常に人気の高い大会です。
雄大な北海道の景観を満喫できるコース(オホーツク海の大海原、それを望む能取岬からの絶景、ゴール地点でランナーを迎える思わず息を飲むような感動で涙が溢れるような260万本の満開の向日葵畑など)、地域の特産品・名産品を存分に生かした給水・給食のメニュー(カニ汁、シジミ汁、砂糖菓子『天才ビートくん』、いも団子、かぼちゃ団子、シャインマスカット、『Rimo』のジェラート、『監獄和牛』ステーキなど、他の大会ではあり得ないレベルです)、ゴール地点で参加者のみならず応援の方々も存分に楽しめる多数のお店が参加した飲食ブース、大会を支えてくださる運営スタッフやボランティアの方々の情熱(ゴール地点で全てのランナーを最後まで迎えて感謝の言葉をかけてくださる水谷洋一網走市長さん、給水・給食ボランティアとして各エイドで心のこもった声掛けをしてくださる東京農業大学オホーツクキャンパスのたくさんの学生の皆さん、東京農業大学本校の伝統的な応援部の学生さんの皆さんなど)、洗練されたスムーズな大会運営(広大な駐車場、全く滞りの無いシャトルバス、毎回毎回工夫が凝らされランナー目線でまさに痒いところに手が届くような参加賞など)、どれをとっても非の打ち所がありません。
この大会全体を通じて、いつも関心させられるのは、網走市の自治体としての圧倒的な熱量です。
日本全国各地の自治体が少子高齢化や人口減少に悩む中、網走市は、常に、創意工夫を重ね、地域の特性をフルに活かしながら、“まちおこし”のため努力されている姿勢が、この大会のみならず、様々な面で、結果となって、形となって表れているように感じます。
私のようなものが言うのは、おこがましく、他の方々から叱られてしまうかもしれませんが、他の自治体も多いに参考にすべき自治体の姿なのではないでしょうか。
今大会は、記念すべき節目の10回目の大会ということで、これまでにないプレミア感が演出された大会でもありましたが、私が最も印象深く嬉しかったのが、毎回恒例の『ものまね元気エイドステーション』でした。このエイドステーションには、他のエイドとは違い、給水も給食もありません。東京農大の学生さんでしょうか、素人の方がただひたすらモノマネをしているというものです。今回は、記念大会ということだからでしょうか、過去のオールスターキャストの出演でした。アニメスラムダンクの安西先生、三井選手、プロレスラーの橋本真也、古畑任三郎の田村正和、なかやまきんに君です。その姿や言動は本当にクオリティが高く、その迫真の演技を見ると、苦しいことを忘れて、まさに元気をもらえて、ついついオーバーペースになってしまうほどです。出演の皆さん、本当にお疲れ様でした、そして、ありがとうございました!
さらに、上記のものまねエイドとは別の地点での、アニメ『ゴールデンカムイ』(網走刑務所が舞台の一つになっている)の第七師団の兵士のものまねも印象深かったです。今大会が初お目見えで、通りがかったランナー一人一人を銃で撃つまねをしながら「がんばって!」と声を掛けてくれるのが、何とも微妙な?絶妙な?テイストで笑みがこぼれずにはいられませんでした。どうもありがとうございました!
最後に、今大会に参加された『菅原眼科』のスタッフ、沿道とゴールで温かい声援を送って下さった『菅原眼科』のスタッフの皆さん、そして私の家族に、心より感謝を申し上げます。どうもありがとうございました!