ありがとうございました
2025年7月2日で、開院して4年8か月が経過しました。この日までに、13871名の新規の患者様が来院され、4358件の手術を施行させていただきました。
7月6日(日)に北見市のホテル黒部において、北海道眼科医会主催の市民講座、『目の健康講座 in 北見』が開催されました。この日の北見市の最高気温は34.9℃と大変暑い日であったにも関わらず、91名という大変多くの市民の方にご参加いただき、大盛況のうちに終了いたしました。
私も北海道眼科医会の北見ブロック理事として、微力ながら開催のお手伝いをさせていただきましたが、多くの市民の方にご参加いただき、無事に会を終えることができたことを心から嬉しく思っております。
本講座では、北見赤十字病院眼科の瀧澤嘉孝先生が『アイフレイル~白内障について~』、旭川医科大学眼科学講座主任教授の長岡泰司先生が『生活習慣病と目の病気について』と題して、ご講演いただきました。
瀧澤先生は、アイフレイルという概念について、たいへん分かりやすく丁寧に説明をされ、アイフレイルに関連する代表的な疾患である白内障について具体的にお話をされ、更にそこから派生して、我が国の失明原因第一位の疾患である緑内障についてのお話や眼科の検査や診察についてのお話など非常に広範囲にわたってお話されました。時折ユーモアも交えながら、聴衆を引き付けて、お話をされていたことが大変印象に残りました。
長岡先生は、生活習慣と密接にかかわる疾患である糖尿病から生じる目の疾患、糖尿病網膜症と糖尿病黄斑浮腫を中心に、大学教授である、ご自身の豊富なご経験をもとに、たいへん分かりやすく丁寧にお話をされました。日常の診療においては時間に限りがあり、担当医からなかなか聞くことのできないような、まさにかゆいところに手が届くような、病気や治療についてのお話を分かりやすい言葉を用いて説明されておりました。ご自身の眼科医としての生い立ちや、北海道における眼科医療に対しての熱い思いなどについても語っておられ、胸が熱くなりました。
参加された市民の方々は、2名の先生のお話に、うなずきながら、メモを取りながら、大変熱心に耳を傾けておられました。質疑応答の時間においても多くの質問が寄せられ、講師の先生方は質問に対して親身になって丁寧に答えておられました。参加された方々には、今回の講座で得られた知識を持ち帰っていただき、ご家族やご友人、知人にもお伝えいただき、ご自身を含め一人でも多くの方が、健康寿命を延長し、充実した人生を送ることに繋げていただきたいと願っております。
大変暑い中、会場に足を運んでいただき、熱心にお話を聞いていただいた市民の皆様、会を主催してくださり遠路札幌からお越しいただきました北海道眼科医会の笹本洋一会長(ささもと眼科)、今泉寛子副会長(市立札幌病院)、齋藤航公衆衛生部常任理事(回明堂眼科)、網野泰文総務部常任理事(吉田眼科)、講師を務めていただきました長岡先生、瀧澤先生、更には、裏方として準備に携わっていただいた全てのスタッフの皆様に、この場をお借りして、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。


