新しくなりました
2024年12月2日で、開院して4年1か月が経過しました。この日までに、12426名の新規の患者様が来院され、3804件の手術を施行させていただきました。
当院の最寄りのバス停は、北海道北見バス株式会社様の『東9号線』バス停です。
これまで、このバス停は、かなり年季が入っていて、色が褪せ真っ白な状態になっておりましたが、先日、北海道北見バス様によって、鮮やかな赤色の真新しいバス停にリニューアルされました。
最近、近隣のバス停が次々とリニューアルされていくのを目にしており、当院の最寄りのバス停もリニューアルされることを、今か今かと心待ちにしておりましたので、とても嬉しく、清々しい気持ちになりました。
ところで、路線バスについては、最近、全国的に減便のニュースを数多く耳にするようになりました。こちら北見地区も例外ではなく、当院の最寄りのバス停に関係する路線バスも、ダイヤ改正のたびに減便となっているのが実情であります。
当院は北見市の中でも郊外に位置しますので、元々、路線バスの便数も決して多くはなかったのですが、今回の12月1日からのダイヤ改正で、さらに大幅な減少となってしまいました。
当院へ来院される患者様は、圧倒的に自家用車を使われる方が多いのですが、路線バスを利用される方も一定数おられますので、減便は大きな痛手となると感じております。
減便の理由はバスの運転手さんの不足であることは、全国及び地域のニュースでもたびたび報道されております。今年度から導入された、いわゆる“働き方改革”が引き金となっているようです。
昨今、“働き方改革”は、私たちの医療の業界を含めた全ての業種に対して、国を挙げて取り組まれてきております。医療現場での実情、路線バスの減便、その他の報道から感じ取れる印象として、現時点では、“働き方改革”のスピードに、各業界がついていくことができず、混乱が生じているように感じます。
仕事に従事する側の健康や、サービスを受ける側の安全などの観点から、“働き方改革”は避けては通れない事案ですが、最近の物価高(なんだか、ある時から一気に押し寄せたような印象を持ちます。)、賃上げの流れなども重なっているためでしょうか、企業側としては、経営面を考えた場合、“働き方改革”に合わせて、従業員の数を一気に増やすわけにもいかないという実情もあり、結果として、顧客へのサービスのレベルの低下に繋がっているようです。
バスのドライバーの問題については、今後、自動運転などの技術が発展すれば、解消されてくるのかもしれませんが、最近の眼科の学会などで、自動運転の研究に関するお話も視聴したことがありますが、世の中で実用化され広く普及するまでは、まだ少し時間がかかりそうな印象を受けました。
しかしながら、技術革新などは、かなり長期間を要すると予測されたものでも、あることをきっかけに一気に進むこともありますので、わかりません。自動運転技術が一刻も早く普及することを祈るばかりです。
とは言うものの、目の前に突き付けられている実情から目をそらすわけにはいきませんので、私たちは、現状でできることを知恵を絞って乗り越えていくしかありません。
普段、診療を行っている中でも、ドライバーのお仕事をされている患者さんに関わる機会は多いです。ドライバーの方にとって、視力の低下は、まさに“死活問題”となりますので、眼科医療を提供するものとしては、ドライバーの方の視力を回復させること、維持することも、まさに全力で取り組むべき課題となります。
一人でも多くのドライバーの方の視力を改善させること、守ることが、ドライバーさん自身の生活のみならず、地域住民の方々の暮らしを守ることに繋がるということを肝に銘じて、これからも眼科医療に全力で取り組んでいきたいと思います。

これまでの『東9号線』バス停

リニューアル後の『東9号線』バス停