若者たちへのメッセージ in 看護大
2026年7月2日で、開院して5年8か月が経過しました。この日までに、16228名の新規の患者様が来院され、5317件の手術を施行させていただきました。
先日、日本赤十字北海道看護大学で講義をする機会をいただきました。
眼科は、直径わずか23~24mm程の大きさの臓器である眼球を扱う診療科で基本的には全身を扱う科ではないため、‘マイナー科’と言われています。ちなみに、内科、外科、小児科、産婦人科など全身を扱うことの多い科は‘メジャー科’と言われます。
‘マイナー科’の眼科ですが、数えきれない程の病気があり、学問として幅広く奥が深いです。しかも、医学も日進月歩で知識はみるみる更新され量が増えていきます。
そのため、限られた時間で学生の皆さんにお話できることは、眼科全体から見れば、ほんの一握りの知識になってしまいます。
学生さんは、まずは‘メジャー科’を中心に勉強して知識を身に着け、医療人としての基礎固めをするべきですし、国家試験での出題も眼科に関する問題は極わずかですので、やむを得ないと私自身も納得しております。
そのような状況の中で、学生さんが医療の現場に出た時に、少しでも役に立つような眼科の知識を身に着けていただくことを意識して、毎回お話をさせていただいているつもりです。
また、学生さん達には、眼科の専門的な知識に関するお話を一通り終えた後に、最後にいくつかの短いメッセージをお伝えしています。その一つは、つらくとも頑張って勉強して国家試験に合格し免許を獲得してほしいという内容です。
現代の日本において、国家資格は、色々な意味で人生の助けになってくれるはずです。資格・免許を持っていることで、仕事の自由度が広がることは間違いありません。どの地域に住んでいてもお仕事の機会に恵まれますし、一般企業では定年退職となる年齢となっても仕事を続けることが可能です。特に女性の場合、出産や育児などのライフイベントを迎えても、あるいは終えてからも、様々なスタイルで仕事をすることができます。
特に、残念ながら国力が衰退している、今後更にそれが加速すると言わざるを得ない日本(舵取りを誤ったからなのか、人類としての必然なのかは分かりませんが・・・)において、資格・免許を持っていることの価値は様々な意味で益々高まっていくのではないかと思います(あくまで私個人の見解にすぎませんが・・・。)。それ故に、せっかくそれを獲得できるチャンスを得られた学生さん達には、苦しくても、是が非でも頑張ってほしいです。
最近、コロナ禍での医療従事者の過酷な状況を目の当たりにした人が多いためか、医療の道へ進む若者が減っているという話を聞きます。日赤看護大学も最近は入学される学生さんの数が減少傾向であるとの話を耳にします。しかしながら、前述したとおり、国家資格は、いろいろな意味で利点の多い資格ですし、なり手が少なくなっているのであれば、需要が高まり、希少価値が更に高まるはずです。人類が存在している限り、全世界から医療の需要が消滅することはないはずです。なかなかやりたいことが見つからず、これからの進路に迷われている若い方は、是非、とりあえずでも良いので、医療の道を選択肢にされてみてはいかがでしょうか。

