メニュー

世界糖尿病デー・糖尿病週間

[2022.11.14]

 11月14日は、『世界糖尿病デー』です。また、毎年11月14日を含む一週間は『糖尿病週間』とされています。

 2021年現在、世界の糖尿病人口は5億3700万人に上っており、2045年には7億8300万人に達すると試算されているそうです。 中でも日本が位置するアジア・太平洋地域の患者数の増加は深刻で、2021年は2億600万人と全世界の約3分の1の糖尿病患者がこの地域に集中しているそうです。わが国においても、糖尿病と強く疑われる人と可能性を否定できない人の合計は約2000万人に上り、早急な対策が迫られています。
 このような状況を踏まえ、国連は、11月14日を『世界糖尿病デー』に指定し、世界各地で糖尿病の予防、治療、療養を喚起する啓発運動を推進することを呼びかけました。11月14日は国連及び主要国で様々なイベントが開催され、わが国でも、日本糖尿病学会、日本糖尿病協会が中心となって、各地で著明な建造物をブルーにライトアップして啓発活動を実施しています。

 当院も、これに合わせて、サインをブルーにライトアップさせていただいております。

 糖尿病にかかると、網膜に出血が起こったり、むくんだりして、視力が落ち、進行すると失明してしまいます。これを糖尿病網膜症といいます。糖尿病網膜症によって、毎年約2千人ほどが失明していると言われています。

 糖尿病網膜症は、病気が進行しても自覚症状がほとんどない場合があります。検査で症状が見られなかったからといって、定期的な検診を怠るケースがあります。その場合は、知らないうちに、かなり進行していることがあり、両眼ともに失明し、以前のお仕事や生活を続けることが困難となることも珍しくありません。まさに人生が一転するといっても過言ではありません。定期的な検診を受け、日々の健康管理をしっかりすることが最善の治療といえます。定期受診を怠らずにさえいれば、病気を早期に発見し進行を食い止める治療ができるので、失明に至ることはほぼないと言えます。

 当院では、内科医療機関とも連携し、患者様に病気に対する理解を深めていただくための資料もお渡ししながら、通院を続けていただくための取り組みを積極的に行っております。

 オホーツク地域において、一人でも多くの方を糖尿病による失明の危機から救うということが、当院の診療における大きな柱の一つです。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME