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少年時代に思いを馳せて

[2023.02.23]

 本日は、完全に脱線したお話です。

 2023年2月13日、漫画家の松本零士さんがお亡くなりになりました。松本零士さんといえば、『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999(スリーナイン)』『宇宙海賊キャプテンハーロック』などの作品を思い浮かべますが、それらは、昭和47年(1972年)生まれの私が、少年時代にまさに夢中になった作品でした。

 特に『宇宙戦艦ヤマト』は、テレビで何度も再放送を見たり、それに関連する本やおもちゃ(当時は超合金という金属でできた模型のおもちゃ)、プラモデル、お菓子などを親にせがんで買ってもらったり、映画作品もすべて映画館に観に行くなど、本当に大好きな作品でした。『宇宙戦艦ヤマト』の舞台は、未来の2199年で、太平洋戦争時代に海底に沈没した戦艦大和を宇宙船に改造し、人類滅亡の危機にさらされた地球を救うために遥か宇宙の彼方の惑星に助けを求めに行くという物語です。自らの命を投げうって、地球、人類、家族、友人を守ろうと必死に困難に立ち向かう登場人物たちに心を打たれ、未来の世界の発展した都市の姿やかっこいい宇宙船にあこがれを抱き、当時の自分の頭の中は四六時中その世界観を基にした空想でいっぱいだったように思います。

 また、『銀河鉄道999』は、やはり人類が宇宙のいろいろな場所に行くことができるという遥か未来の世界が舞台で、永遠の命を得られる機械の体を手に入れるために、少年が宇宙の彼方に向けて旅に出るという物語です。ところが、その少年は旅を続けていく中で、いろいろな惑星の人々の暮らしぶりや様々な出来事を目の当たりにする中で、永遠の命を得ることの価値に疑問を持つようになり、最終的には限りある命の価値に気づくことになります。その一話一話にメッセージ性があり、一つのお話を見終わるたびに、子供心にいろいろなことを考えさせられていたように思います。人間にとって大切なことは何かという疑問をいつも投げかけている作品であったように思います。

 宇宙を舞台にしたアニメ作品はたくさんありますが、松本零士さんの作品、世界観が多くの作品の原点になっているのではないかと個人的には思います。今度何とか時間を作って、昔に購入したきりで自宅の本棚に眠っている『宇宙戦艦ヤマト』の映画作品のビデオを観て(作品を観るのは約40年ぶりになると思います。)、少年時代の気持ちに戻ってみたいと思います。

 皆さんも機会があれば松本零士さんの作品を是非ともご覧になってください。本当にオススメです。

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