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視能訓練士さんが不足しています

[2022.09.19]

 2022年9月17日、この日は、北海道眼科医会全理事会が、インターネット回線を通じてリモート会議(テレビ電話会議)の形で開催されました。

 私は、今春から北海道眼科医会の北見ブロック(オホーツク管内)の理事を務めさせていただいておりますが、北海道眼科医会は北海道内の眼科医の多くが所属している組織で、道内の眼科医同士が協力し合って道民により良い眼科医療を提供するための組合のようなものです。日本全体としては日本眼科医会が存在しておりますが、北海道眼科医会はその下部組織ということになります。

 今回の理事会では、日本眼科医会の会長をはじめとする役員の先生方と意見交換をする機会もありましたが、その中で大きな話題になっていたのが、「視能訓練士不足」でした。

 視能訓練士とは、国家資格の一つで、眼科医療において視力検査をはじめとする様々な検査や弱視や斜視などの矯正や訓練など行うスペシャリストのことです。眼科医療において大変重要な役割を担っています。

 視能訓練士になるためには、「高校卒業後、指定された視能訓練士養成施設で3年以上必要な知識や技術を修得する。」か「大学や短大、または看護師や保育士の養成機関で指定科目を履修したのち、指定の視能訓練士養成施設で1年以上必要な知識や技術を修得する。」などの方法があります。

 視能訓練士は、全国的に数が少なく、その要因としては、視能訓練士という職業の存在が人々にあまり知られていないことや養成施設の数が少ないことなどが考えられます。

 視能訓練士さんの全体数が少ない状況下で、都市部での就職を希望される視能訓練士さんが圧倒的に多いため、地方に行けば行くほど視能訓練士不足は顕著であります。その偏りは、北海道内においても同様であり、こちらオホーツク地域も視能訓練士不足がかなり深刻です。

 視能訓練士は、国家資格で、需要が大変多いので、職に就けないことはほぼなく、生涯にわたって非常に安定した職種と言えます。世の人々、特に若い方々にもっと視能訓練士の存在を認知していただき、視能訓練士を目指す方が増えてほしいと切に願います。

 また今回の理事会のお話の中では、視能訓練士の資格を持っていながら、現場を離れている方がかなりの割合でいらっしゃるという実態もお聞きしました。眼科医療を通じて多くの方に喜んでいただけるスキルを眠らせておくことは本当にもったいないお話です。そういった方も、正職員に限らずパートタイムなど様々なフレキシブルな形でお仕事をすることは可能だと思いますので、是非とも積極的に現場復帰していただきたいと思っております。

 北海道内には、現在、視能訓練士の養成施設が2施設存在します。吉田学園医療歯科専門学校視能訓練学科(札幌市中央区南3条西1丁目)と札幌看護医療専門学校視能訓練士学科(札幌市厚別区厚別中央1条5丁目)です。ご興味があれば、各学校のホームページなどをご参照ください。

 当院には現在4名の視能訓練士さんが勤務されておりますが、オホーツク地域の方々により質の高い眼科医療を提供するため、現在、視能訓練士さんを大募集中です。経験の多い少ないは問いません。当院の経験豊富な視能訓練士さんが親身になって温かくサポートしてくれます。是非とも奮ってご応募ください。

吉田学園医療歯科専門学校視能訓練学科

札幌看護医療専門学校視能訓練士学科

 

 

 

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