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開院して1年半

[2022.05.02]

 2022年5月2日、開院して1年半を迎えました。これまでに、5573名の新規の患者様が来院され、1325件の手術(白内障手術は1291件)を施行させていただきました。これまで、大きな事故もなく診療を続けることができているのは、当院を支えて下さっている全ての方々のおかげです。心よりお礼申し上げます。これからも、より多くの方々に、より早く、必要な眼科医療を受けていただけるよう前進し続けます。

 2021年11月2日に開院1周年を迎えてから、まさに「光陰矢の如し」で瞬く間に過ぎた半年でしたが、その間に、新たなスタッフとして2名の視能訓練士さんを迎えることができました。視能訓練士は、眼科医療において、視力検査をはじめとする多岐にわたる様々な眼科の検査を行うための専門的な知識と技術を有する難関国家試験を突破した検査技師さんです。当院は、開設以来一人のメンバーも欠けることなく現在に至っておりますが、心強い強力な仲間が増えました。また、新たに「低濃度笑気麻酔」を導入致しました。白内障手術をはじめとする多くの眼科手術は局所麻酔で対応可能な短時間の手術が多いのですが、それでも、初めて眼の手術に臨まれる患者様にとっては、大切な眼にメスを入れられることに対する恐怖は多かれ少なかれあると思います。その恐怖心を和らげるあるいは取り除くために有用な「低濃度笑気麻酔」をオホーツク管内の眼科として初めて行うことができるようになりました。全身麻酔のように体に負担をかけることなく、副作用を伴うことなく安全に、鎮静効果、鎮痛効果が得られる「低濃度笑気麻酔」の恩恵をオホーツク管内の患者様にも受けていただくことができるようになりました。

 当院は、北見市内のみならず、オホーツク管内全のての市町村、更には管内の枠を越えた地域からもたくさんの患者様が受診されております。手術の枠も可能な限り多く確保し、見えにくさでお困りの方、自動車運転免許の更新を間近に控えてらっしゃる方に、できるだけ早く白内障手術を受けていただける体制を整えております。当院だからこそできる眼科医療をもって多くの患者様の期待に応えられるように、これからも、チーム一丸となって、真心を込めて努力を続けてまいります。

 新型コロナウイルスに関しては、ワクチンのお陰か、ウイルスの弱毒化のお陰か、重症化する方は少なくなっているかもしれませんが、感染者数そのものは、昨年の同時期に比べて桁違いに増えているのが現実です。感染者数の数字自体には何となく麻痺してしまいついつい感染に対する危機感が薄れてしまいがちな昨今ですが、実際に感染したり濃厚接触者になってしまうと、自身の健康そのものへの懸念はもちろん、現行の制度下では診療への打撃という懸念も大きいので、引き続き油断せず感染対策を継続しなければならないと考えております。

 「光陰矢の如し」。慌ただしく毎日を送っていると、あっという間に月日が流れていきますが、その流れに只々流されることなく、患者さんとの一期一会を大切に、一日一日を有意義なものにしていきたいものです。

 

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