雨の洞爺湖マラソンにて
2023年5月21日、『第49回洞爺湖マラソン』に参加してきました。
新型コロナウイルスの影響で、洞爺湖マラソンが本来の形で開催されるのは4年振り、私自身も4年振りに参加させていただきました。
この日は前日までとは打って変わって、北海道は低温で雨の日でしたが、洞爺湖も同様の天気でした。
朝5時30分札幌駅前発のバス(この大会のために特別に運行されます。)に乗り、約2時間半かけて洞爺湖に到着、9時にスタートでしたが、まさにマラソンの時間帯が雨のピークでした。
私は、これまで22回フルマラソンに参加し、雨に当たったのは2018年の『つくばマラソン』の一度だけでしたが、今回は残念ながら雨に当たってしまいました。
走っている間、雨は強弱をつけながら降り注ぎ、強い風も吹きつけてきます。帽子も服も靴もびしょ濡れになりましたが、なんとか通算22回目のフルマラソン42.195㎞完走を果たすことができました(例によってタイムはボロボロ、所詮は自己満足の世界です。)。
洞爺湖マラソンは、洞爺湖の周囲をぐるっと一周するコースですので、風向きは、向かい風、追い風、横風と目まぐるしく変わります。そんな風に打たれ、そして強弱をつけたような雨に打たれて走っている間、人生について考えさせられました。
私はこれまで、51年の人生を歩んで来ましたが、振り返ってみると、向かい風にさらされたこともあれば、追い風が後押ししてくれたこともありました。ときには冷たい雨に打ち付けられるような苦しい経験もありました。今回のマラソンは、まさに人生の縮図のように感じられました。
人生を駆け抜けていれば、向かい風のような辛い状況に陥ることもありますが、それにめげずに前進していけば、思わぬ追い風を受けるような幸運が舞い込んでくることもあります。でも、向かい風を受けて辛いからと言って歩みを止めてしまったら、追い風を受けるチャンスを逃してしまうのではないでしょうか。立ち止まっていては、追い風もただの風にすぎなくなり、その恩恵も受けられなくなってしまいます。進み続けてこその追い風ではないでしょうか。
人生100年の時代ですから、私の人生はまだ半分を過ぎたばかりです。医師には定年がないのでまだまだ仕事も続けます。これから残り半分ある人生も、歩みを止めることなく、例えゆっくりでも一歩一歩前進していこうと、マラソンを走りながら改めて考えました。