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開院して8か月

[2021.07.02]

2021年7月2日、開院して8か月が経過しました。これまでに、3010名の新規の患者様が来院され、449件の手術を施行させていただきました。オホーツク地域において白内障手術を必要としている方々に一日でも早く手術を受けていただき、明るい世界を取り戻していただきたいという強い思いから、6月から手術枠を大幅に拡大致しました。その思いについてきてくれる全てのスタッフに大感謝です。

白内障の手術は通常10~15分程度の比較的短時間で終わる手術ですが、その短時間の中で様々な手技を慎重かつ丁寧かつ迅速に行う必要があります。私が医学部を卒業し研修医になった24年ほど前の白内障手術は、現在の3~4倍の大きさの傷を作り、その傷の大きさ故に何か所も傷を縫う必要があるため、現在の術式より手術時間も長く、術後に眼球にゆがみが残ったり、現在の術式よりも様々な合併症が起こりやすく、入院も必須でした。それから、医学の進歩と共に白内障手術も日々進化を遂げ、現在では、わずか2ミリ程で縫合が必要ないほどの小さな傷で安全性の高い手術となり、さらに進化を続けています。それでも、眼球には人それぞれの個性がありますので、時には手術時間が長くなることも、合併症が起こることもあります。技術が進歩した現在の手術においても、手術は集中して慎重に冷静に行う必要がありますし、術前の準備や術後の管理も十分に行う必要性も昔も今も変わりありません。全スタッフのチームワークも必須です。一日あたりの手術件数が増えても個々の手術における基本は変わりませんが、医学の進歩の中で、つい最近までは常識と考えられていたことが一つの研究をきっかけに非常識となり、新しい考え方が常識となっていくことは常にありますので、自分自身でも常にアンテナを張って新しい情報を取り入れ、患者さんにとって、より安全で、より負担が少なく、より効果的な治療を提供していきたいと考えております。

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