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ピアノのすすめ

[2023.11.26]

 先日、北見芸術文化ホールで開催された『大沼ピアノ教室』のピアノ発表会を鑑賞させていただきました。この発表会は、北見市内で30年以上の歴史を誇る『大沼ピアノ教室』が、毎年この時期に開催しているピアノコンサートです。私自身は、ピアノを習ったことも弾いたこともないのですが、ご縁があり毎年鑑賞させていただいております。

 この発表会は、『大沼ピアノ教室』でピアノのレッスンを受けられている全生徒さんが、それぞれの日頃の練習の成果を発表する舞台です。下は幼稚園児から上は高校生以上の生徒さんが、一人で弾くソロ演奏や二人以上で弾く連弾演奏の形で演奏されます。それぞれの演奏者は非常に張り詰めた緊張感の中で、次々と見事に演奏をしていきます。

 ピアノに触れたこともない私にとっては、あの緊張感のなかで、抜群の集中力で、長時間にわたって両手の指を素早く動かして演奏する姿は、もう見事としか言いようがなく、信じられない光景です。異次元の世界で、何度見ても聞いても心を動かされます。

 何年か前は、とても体が小さく、よちよち歩きに近かった生徒さんが、年々成長され、曲のレベルもみるみる上がって、難しそうな曲を見事に演奏される姿を拝見すると感動せずにはいられません。

 発表会に至るまで、毎日どれほどの努力を重ねてこられたのかを想像するだけで、目頭と胸が熱くなります。

 この発表会をきっかけに、ピアノを弾けず音楽の教養すらない私も、クラッシックのピアノの曲に心惹かれるようになり、曲を聴くと心が安らぐような感覚を得られるようになりました。

 手術中は、患者さんと私自身がリラックスできるように、手術室内に音楽を流しているのですが、そんなことから、私はクラッシックのピアノの曲を流していることが多いです。眼科医によっては、バリバリの歌謡曲、ポップスや演歌などを好んで流す先生もいらっしゃり、私もかつては有線放送などで旬なヒット曲を流していたこともありましたが、現在はもっぱら、心の安らぎとリズムが得られるような気がして、ピアノのクラッシックを好んで流しています。

 これはあくまでピアノ未経験の私の想像にすぎませんが、ピアノを習うことは、音楽に触れることで音楽の感性が身につき心が豊かになることのみならず、集中力や手先の器用さも身につくのではないかと思われますし、継続して努力することの大切さや努力よって得られる達成感や喜びなど、人生を歩むうえで大切なことも学ぶことができるのではないかと思います。でも、それより何より、聴いている人たちに感動を与えることができることは素晴らしいことだと思います。

 最近のピアノ人口の動向はわからないですし、いろいろな習い事や趣味があり、それぞれに良いところがあると思いますが、是非一人でも多くのお子さんにピアノを習っていただきたいと思います。

 ピアノ、おすすめです。

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