２０２３年１２月２８日、菅原眼科は２０２３年の診療を終了いたしました。

　この日までに、１０４８５名の新規の患者様が来院され、２９７８件の手術（このうち白内障手術は２９２８件）を施行させていただきました。

　当院が開院する前から長きにわたって苦しめられてきた新型コロナウイルスも、５月８日から５類感染症に移行されたことで、私たちの生活もほぼ日常を取り戻してきたと言えると思います。

　その一方で、コロナ禍の反動や他国の戦争などの影響、これまでの日本の負の部分が、まるで“パンドラの箱”を開けたかのように一気に噴出するような出来事などが続き（これが国の再生の礎になることを祈りますが）、日本全体は将来への見通しが決して明るくはない印象を受けます。

　そんな中でも、当院はこの一年間、大きな事故もなく診療を遂行することができました。日頃、診療を行っていると、大小様々な不測の事態も多々生じますが、いつも当院のスタッフさん達は、素晴らしいチームワークで冷静に問題解決に取り組んで下さっています。そのことによって、たくさんの患者さんが救われているとともに、私自身も本当に助けられています。

　今年一年素晴らしいお仕事をして下さった全てのスタッフさん達に大感謝です。本当にお疲れさまでした。そして、ありがとうございました。

　開院して３年が経過し、周囲の環境も変化する中で、オホーツク地域の眼科医療において、自分が、このクリニックができること、やらなければならないことが、見えてきます。そのことを常に意識しながら、この地域の方々のために最大限貢献できるように、これからも前進し続けたいと考えております。

　診療納めの際に、スタッフさん達の前でもお話させていただいたのですが、私たち医療者が、患者さんの小さな症状、異常に気付いてあげることが、病気の早期発見につながり、重症化を防ぐことにつながり、その患者さんが快適な人生を送っていただくことにつながっていきます。そのことは、重くなってしまった病気に対して大きな手術をして治すことと同じくらい、あるいはそれを上回るくらい意味のあること、価値のあることになりうると思っています。

　一人一人のスタッフの、些細な気づき、たった一度の言葉、小さなアドバイスが、一人の患者さんの将来、人生に役立つことがあるのです。

　来年２０２４年も、菅原眼科は、スタッフ一人一人が、患者様の人生のために、例え小さなことでも、できることを大切にしながら、患者様に寄り添った眼科医療を提供できるよう、努力を続けてまいります。

　今年一年お世話になった全ての方々に感謝申し上げます。皆様、どうぞ良いお年をお迎え下さい。