海沿いの病院にて
非常勤で勤務中の函館市の吉田眼科病院から110キロ離れた渡島管内のとある町立病院に出張診療に行きました。この病院には眼科医が不在であるため、吉田眼科から定期的に眼科出張診療を行っており、今回は私が担当させていただきました。私、看護師、視能訓練士、事務員の4人で社用車での出張です。この日は40名程の患者さんの診察を行いました。出張の形なのでできることは限られますが、患者さんにはとても喜んでいただけます。道南地区には大学医局からの医師の派遣が行き渡らない眼科医不在の公的病院がいくつもあり、その多くを吉田眼科が定期的な出張で補っているとのことです。地方に住む高齢者にとっては長距離の移動は大変なストレスとなりますし、長年住み慣れた場所を離れて医療機関の豊富な都市部への移住というのは現実的な話ではありません。日本のどこに住んでいても十分な医療が受けられるというのが、医療の本来あるべき姿であるように思います。これまで一生懸命働いてこられた高齢者の方が、人生を充実した形で全うできるようなサポートをしてあげたいものです。