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2024年診療納め

[2024.12.31]

 2024年12月27日、この日で、2024年の全ての診療を終了し、“診療納め”となりました。

 2020年11月2日に開院してからこの日までに、12650名の新規の患者様が来院され、3860件の手術を施行させていただきました。

 2024年は、日本国内においては、元日の能登の大地震と翌2日の羽田空港での航空機事故という大変衝撃的なスタートとなった年でした。

 パリでオリンピックが開催されたものの、前回の東京オリンピックで、いわゆる“裏事情”を目の当たりして、日本国民全体に刷り込まれたマイナスイメージが根強く残っているせいでしょうか、過去のオリンピックのような盛り上がりがなかったように感じられます(あくまで個人的な印象で、自分が積極的に情報を得ようとしていなかったからかもしれませんし、マスコミの取り上げ方が変わったからなのかもしれませんが。)。

 政治は裏金問題で大混乱が生じましたし、いわゆる闇バイトによる、これまでは耳にすることのなかった凶悪事件も多く報道されました。

 これまで多くの人々が信じていたマスコミによる報道が、実は、業界全体で、事実を隠ぺいしていたり、事実を捻じ曲げて伝えているということが、明るみになることも特に多かった印象です(しかしながら、そのことも事実ではないかもしれない?もう、何を信じていいかわかりませんよね。)。

 海の向こうのアメリカ大リーグで、大谷選手の大活躍があったものの、その裏では信じられないような詐欺事件があったことは、どうしても切り離すことができません。

 これもあくまで個人的な印象なのですが、今年に入って、一気に、堰(せき)を切ったように、日本全体が活力を失っている事実を突きつけられるようになったと思います。少子化や日本の産業の衰退の事実は、何年も何十年も前から事実として存在していたのに、ここにきてあたかも“新事実”であるかのように明るみになった感じで、「なぜ、こんなに急に?」と、何とも不思議な感覚に陥ってしまいます。私は、経済のことは全く不勉強で無知ですので、わかりませんが、もし“堰”に当たるものが存在していたのであれば、何だったのか知りたいところです。

 物価高も然りで、診療を行っていく上で不可欠な物品のありとあらゆるものが、一気に値上げされております。個々の診察、検査、治療について得られる診療報酬(診療についての値段)は2年に1回、国が定めており(改定が行われる際に物品の値段などが考慮される場合もあるが考慮されない場合の方が多いです。しかも近年は、国の方針として医療費全体を縮小させる方針なので、眼科に限らず全般的に個々の診療報酬は毎回下がっています。)、それに使用する物品の値段が上がったからといって、医療機関が診療報酬を勝手に操作することはできませんので、物品の値段が上がれば、各医療機関が診療によって得られる収益は下がっていく一方なのです。医療機関も、経営が成り立たなければ診療を続けることはできませんので、急激な物価高は影響が非常に大きいのです。

 一年を通して、日本中が何だか暗い話題が多かった印象(北海道においては、ファイターズの躍進が唯一明るいニュースでしょうか。)ですが、これは私だけでしょうか。

 当院は、開院4年目の年でしたが、大きな事故もなく、一年間滞りなく診療を終えることができました。

 周囲の環境は、大小様々な点で、毎年のように変化し、今年も色々な変化がありました。時には、大きな不安に駆られたり、心が折れそうになる日もありましたが、心温かいスタッフさん達が支えて下さったおかげで、多くの“荒波”を乗り越え、“大航海”を終えることができました。

 苦しかったり、思い悩むことがあっても、常に、「自分は何のためにこの地で医療を行うことにしたのか。」、「自分がこの地域のために今できることは何なのか。」と、自問自答しながら、原点に立ち返りながら、自分自身にとって本当に大切な“軸”をぶらさないことを意識しながら、診療を行ってきたつもりですし、これからもその部分を大切にしていきたいと思っています。

 改めまして、今年一年、当院の運営に関わって下さった全ての方々に、心より感謝申し上げます。新しく迎える2025年も、地域の方々に“寄り添う”気持ちを忘れることなく、皆さんと手を取り合いながら歩んでいきたいと考えておりますので、どうか引き続き、お力を貸していただきたいと思います。

 今年一年、本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

 皆様、どうぞ良いお年をお迎え下さい。

 追伸:先日開催された当院の忘年会におきまして、私が最初に乾杯の一言を述べさせていただきました。その冒頭で、「皆様、今年一年お疲れナマでした。」と発しましたが、見事にスベって、会場に今年最大の寒気をもたらしてしまいました・・・。ちょっと(かなり?)古かったですかね。

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