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『40歳過ぎたら眼の健診を』inオホーツク網走マラソン

[2023.09.24]

 2023年9月24日、『オホーツク網走マラソン2023』に参加してまいりました。この日の最高気温は19.3℃、雲一つない快晴の天気の下で開催されました。

 この大会は、昨年の全国マラソン大会人気ランキングで第1位を獲得している全国屈指の人気大会です。私にとっては、地元の大会でもあるので毎年のように参加させていただいておりますが、何度走っても心が震えるような感動を覚える素晴らしい大会です。

 私は、目標タイムには残念ながら到達できませんでしたが、4年ぶりに自己ベスト記録を更新(あくまでも超低レベルのお話です)して、通算24回目のフルマラソン42.195km完走を果たすことができました。ある研究では、人間の持久力のピークは47歳であると報告されており、47歳をとっくに過ぎた私にとって自己ベスト更新は難しいかもしれないという不安と葛藤しながら日々トレーニングを積んでまいりましたが、今回更新できたことでとてもうれしい気持ちになりました。これからも一般論を打ち破るべく、さらなる自己ベスト更新を目指して努力を続けていこうと思います。

 それにしても、網走マラソンは今回も素晴らしかったです。今年は、皆さんご存じのように、北海道は例年にない猛暑に見舞われましたが、その影響で、大会の名物の一つであるゴール地点での150万本のひまわり畑(毎年満開のピークをこの大会に合わせている)の開花が早まり、満開のピークを2週間前に迎えてしまったそうです。そのため、今回はひまわりは“お辞儀”をしたような状態になっておりましたが、それをものともせず、唯一無二の地元の魅力を最大限に活かして、オホーツクの大自然の絶景、運営スタッフさんの見事に統制されかつおもてなしの心のこもった運営、ボランティアさんたちの素晴らしいサポートと熱い声援など、本当に非の打ちどころのない、日本一のマラソン大会の称号にふさわしい大会であることを改めて実感いたしました。

 今年は、第1回大会から毎回ゲストランナーとして参加されている、1996年アトランタオリンピックで銅メダル、2000年シドニーオリンピックで銀メダルを獲得されているエリック・ワイナイナさん(毎回最後尾から一般ランナーをごぼう抜きしながら全員の背中をタッチして勇気づけてくれます)のほか、元箱根駅伝ランナー、ランニング系YouTuberこわだ君も参加され、YouTube全盛の現代らしい新たな風を吹き込んでくれました。こわだ君のYouTube(能取岬で私も登場しています。)はこちらをクリック➡︎こわだ君のYoutubeオホーツク網走マラソン編

また、私イチオシの、毎回恒例の『ものまねエイドステーション』では、昨年のプロレスラー橋本真也となかやまきんに君に加え、漫画スラムダンクの安西先生と三井寿が登場し、笑いで疲れを吹き飛ばしてくれました。特に、安西先生からの「あきらめたらそこで試合終了ですよ。」の名言は心に響きました。

 私以外にも、当院のスタッフさんが、ランナーとして参加されたり、応援に駆けつけて下さったりと、本当に楽しい一日となりました。応援に来て下さったスタッフさん達は、手作りのうちわで、ほんの一瞬で過ぎ去るランナーを移動しながら探して声をかけて下さり、折れそうな心を奮い立たせてくれました。本当にありがとうございました。

 また、今回は、参加者のゼッケンに好きなメッセージを記載していただけるようになりましたので、私は眼科医として、一人でも多くの人の眼の健康を守りたいという思いを込めて『40歳過ぎたら眼の健診を』というメッセージを記載していただきました。このメッセージが一人でも多くのランナーや沿道の方の目に留まり、一人でも多くの方の眼の病気の早期発見につながればありがたいです。

 私が、マラソンを始めたのは40歳。子供の頃から短距離走は得意な方でしたが、長距離走は大の苦手で、診療を続けていくための体力作りにと始めたジョギングがきっかけでした。当時は北見赤十字病院に勤務しており、毎日、溢れんばかりの大勢の患者さんの外来診察を朝8時半から夕方3時、4時まで休憩なし昼食無しでノンストップで行い、それから予定の手術、最後に臨時手術を夜までという生活でした。最終的には医者は体力勝負であると実感しておりました。最初は2kmも走ることができませんでしたが、徐々に距離を伸ばし、やがてハーフマラソンに参加し、とても無理だと思っていたフルマラソンにも参加するようになり、完走すること、自己記録を更新することを目標にトレーニングを続けて今に至ります。健康づくりのためとなるとなかなか走り続けることは難しいのですが、遅いなりにも大会に参加するという目標を持つことで継続しやすくなっている感じています。少しでも長く診療を続けるために(100歳まで診療を続けるために)、これからも走り続けるつもりです。

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